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ライフ・イズ・カルアミルク

本当のライフハックを教えてやる

やめるまでが部活動です

5月某日。出勤。

ここ最近はずっと片田舎の工場で研修を受けているため、工場で働く高卒の子と話す機会が多い。高卒ってもピンキリで、勉強ができるできないとかでなくコイツ本当に頭がいいなと思うヤツから、脳味噌まで筋繊維が走ってそうなリアル金剛くんみたいなヤツまでいておもしろい。それで、俺が「こいつ頭いいな」と思う人のほとんどは、野球なりサッカーといった部活動を挫折した経験があって、それもおもしろかった。ある人は練習のしすぎで体を壊してしまったり、またある人は体育会系特有の上下関係に乗れなかったりとそこを降りた理由はそれぞれだけれど、いずれにせよ彼らには人一倍どこか繊細な部分があって、そこが部活動というシステムが課してくる負荷に耐え切れなかったのだろうな。と思うのは、俺が部活に挫折しまくった人間だからそう思うだけなんだろうか。うむ。

 

部活といえば、俺の地元の愛知県*1では部活動への参加がひどく奨励されていた。公立の小学校・中学校はともに、生徒はどこかの部に必ず籍を置くきまりになっていて、そのせいで俺は小学4年生のとき、運動能力ほぼ皆無・スポーツへの興味関心ゼロにもかかわらず、練習がハードともっぱらの噂であった水泳部に入ったのだった。なぜなら当時小学校に存在した運動部以外の部活といえば、園芸部、手芸部、パソコン部、くらいのもので、いずれも男子が加入すればそれだけで則イケてない認定、いじめの対象となりかねないようなものだったからだ(実際、園芸部、手芸部、パソコン部の部員は非常に少なかった)。

それでまあ、水泳なら集団競技じゃないし俺でもいけるかなと思って無理をして水泳部なんかに入ったものの、俺には運動神経も泳ぎのセンスもまったくなく、背泳ぎをすれば水をガボガボ飲んでプールサイドでゲロ吐くし、それがトラウマになって部活をサボりだしたら担任に目をつけられ、「そんなことではお前はまともな大人にならない!」とクラス全員の目の前で正座させられ説教&平手打ちを喰らうしで*2、なんというか非常にしんどかった。なんで俺は、こんなことまでされて部活をやらなければならんのだろうか。でもまあ結局、自分をだましだまししながら最後まで部活はやり遂げたあたりマゾの素質あったんかなと思うけど、部活にはまったく染まりきれなかったよな。そんなものに染まって楽になるよりは、一人のマゾとして自分の運命を苦しむことを選んだのかもしれない、小学生時分の俺は…*3

 

話がだいぶそれた。まあそんな感じで、キチガイマゾたる俺は中学でも高校でも同じような挫折を懲りずに繰り返すのだけど、なんというか、もう部活って挫折するためにあるんじゃないかと思う。言い過ぎか。しかし部活(特に体育会系)って、ある種の通過儀礼というか選別装置として今でもそこそこ働いてるんじゃないか。俺はこれまで生きてきて、運動部なんてKUSOだと何度思ったかわからないけど、実際そういうの一度は経験しとくのってありかもしれないなー、といまとなってはなんとなく思う。愛知県の教育方針に是を唱えるのは好かないが(いまはどうなってるんだろう)。

ただまあ、部活に挫折した人への風当たりが良くないのは問題だよね。部活ってたとえ自分が選手になれなかったとしても最後までやりとげることこそ美徳、みたいになってるけど、途中でやめたって別に全然いいよね、むしろやめたほうがいいよね、みたいなフォローはあってしかるべきだと思う。敗者復活装置じゃないけどさ、もし部活やめたら「この部活に入った人は、こんな部活にも入っています」って教えてもらえるとか、いやそういうのでもないな。そもそも論で言えば、そもそも学校自体が部活的な要素を含んでるから、結局そこから抜け出す道もないと根本的な解決にはならんよねとか

 

そんなことはどうでもいい。俺が言いたいのは、今日工場で話したのも野球を降りた過去がある同い年のヤツで、こいつが本当におもしろい、というかすごいと思った、という話だった。本当は今回、彼について書きたかったのだけど、俺の部活の挫折経験とかいうクソどうでもいい話を書いたらこんなに長くなってしまったのでまた今度にします。それにしても部活はやめるためにあるのだし、日本酒は黒糖みるくせんべいと合う。

*1:もっと狭い地域に限るかもしれない

*2:たしかにまともな大人になってないかもしれない

*3:かっこいい